13年連続で黒字経営を達成中のWEBコンサルタントが語るブログin Hatena

2006年の起業から黒字経営を継続中のウェブサービス経営者でありコンサルタントもやってる藤岡 久仁章によるブログ

カルロス・ゴーン氏の記者会見を見て感じたこと

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フジオカです。

今日はビジネスとは関係ない8日に行われたレバノンでのカルロス・ゴーン氏の緊急記者会見を通じて感じたこと。これを語ってみようかと。

ただ、先に言っておくとゴーン氏が有罪かどうか。これについては素人の私が語ることではないのでその部分は排除した上で語ってみます。

まず、私がこの記事を書いてみたいと思ったキッカケは、記者会見以前に見たゴーン氏の弁護士を務めていた高野弁護士のブログ記事を見たこと。

彼が見たもの(高野弁護士のブログ記事)
http://blog.livedoor.jp/plltakano/archives/65953670.html

この記事を見て、担当弁護士ですらゴーン氏の今回の逃亡劇について彼を責めきれない事情が日本の司法システムにあるんだと感じました。

私は(恐らくあなたも)普通に生活しているうえで司法システムについて考える機会なんてまずありません。そして、色んな人が逮捕や起訴されるニュースを見ても「そうなんだー」としか思いません。

それが、とんでもないリスクを犯してまで国外逃亡を図り、今回のような記者会見を行う。彼の罪の是非は一旦横におくと「とんでもない覚悟を持って日本に戦いを挑んでいるんだな」というのが今回の会見から伝わってきました。

この辺は、さすがに世界的企業であるNISSANをV字回復させたカリスマ経営者といったところでしょうか。

で、彼の記者会見に割かれてた多くの時間は

・日本の司法システムの批判
・自分は裏切られて嵌められた

という事に費やされていたわけですが、翌日に滅多に見ないニュース番組を見てるとどこのニュースを見ててもコメンテーターは

「そんなに無実を求めるなら堂々と司法の場に立って無罪を主張しつつ戦えばいい」

という論調ばかり。まあ、正論なんだろうけど、以前から司法システムの問題点として言われ続けてる、「起訴されたら99%以上の確率で有罪が確定する」という実質的な推定有罪のシステムの中。

しかも、事実はどうかわからないけど、少なくともゴーン氏は「日本の役人とNISSANの役員が以前から計画して嵌められた」と思っているのだから、自分の主張が正しく受け入れてもらえると信じられない。

日本にいる限りは自分の主張すら伝えることが出来ずに有罪判決を受ける結末しかない。その立場になったら自分だったら・・・と考えると国外逃亡をする気力すら失せるほど絶望。正直、自殺したくなるんだろうな。。。とすら考えました。

そして、先程の高野弁護士の記事を見て何より驚いたのが、あれだけギチギチに監視状態にした上で、さらに家族とのコンタクトを一切出来なくしたという事実。

これには昔学校で習った”推定無罪の原則”ってなんなんだろう。とすごく考えさせられてます。

有罪が確定した後に、家族との接触禁止なら理解できる。だけど、まだ裁判も始まっておらず、推定無罪の状態で有罪者の扱いを受けてしまうのが日本の司法システムなのか。。。

普段考えることはないけど、「万が一、自分が謂れもない事で逮捕されてしまったら、有罪判決が確定する前からこういう扱いを受ける人生に変わってしまうのか」

最後の心の拠り所である家族との絆さえも推定無罪の状態で断ち切る日本の司法システム。そう考えたら、本当に恐ろしい。

この事件が今後どのように展開していくのか。全く分かりませんが、少なくとも海外から比較したときに世界の先進国に比べて”推定無罪の原則”については明らかに遅れているといわれてる日本の司法。

犯罪者を守るなどという事は考えないけど、冤罪などが無くならない以上は、この部分はこの機会に少しでも進歩してほしいなと願わずにはいられない記者会見でした。