13年連続で黒字経営を達成中のWEBコンサルタントが語るブログin Hatena

2006年の起業から黒字経営を継続中のウェブサービス経営者でありコンサルタントもやってる藤岡 久仁章によるブログ

You Tubeアドセンスの未来について語ってみました

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藤岡です。

 

今日はメルマガ読者さんから
いただいていた以下の質問
にお答えしていきます。

 

私は現在はユーチューブに動画をアップして
少しですが報酬を得ています。

子供用の工作とか
自分で作っている料理などの動画です。

この先ユーチューブの
アドセンス報酬はどうなるのかなと
気になりました。

質問ですがユーチューブ動画から
アドセンスの報酬を得られなくなることは
あると思いますか?

この先10年くらいは大丈夫なのかなと
かってに思っているのですが
悪い影響を与える動画もかなりアップされているので
ユーチューブ全体がアドセンス禁止とか
なりそうで、心配です。

 

インターネットビジネスの
世界では今

 

「これからの時代は動画だ!」

 

「ブログなどの文字メディアは
 オワコンだ!」

 

みたいに声高に
叫んでる人たち。

結構います。


ただ、一方でここ1年くらい
You Tubeで収入を得ている

 

・YouTuber

 

に向けての規約変更。


つまり

 

「こんな動画を投稿しちゃだめよ」

 

というルール変更が
頻繁に起きています。

 

そして、実際に
多くのYouTuberが
突然のアカウント削除にあう。

そんな現象も起きてます。


今回質問された方は
そういった状況を踏まえて

 

「You Tubeアドセンスって
 どうなんだろ?」

 

って不安に思ってる
わけですね。


それについての
私の結論はシンプルで


「You Tubeアドセンスから
 報酬が得られなくなる可能性は低い。

 ただし、稼ぐための労力は高まり
一人あたりの報酬額平均は長期的には下がる」



が私の考え。

 

これ、なんでそう思うかと
言うと上記は全て

 

・Googleアドセンス

 

で辿ってきた道であり、
You Tubeの胴元がグーグルで
ある以上、

 

同じ歴史を歩むのは必然。


そう考えてるからです。

 


細かいアドセンスの歴史を
語るとわかりにくくなるので
シンプルに説明しますと・・・

 

かつて、Google AdSenseという
ビジネスモデルが日本に入ってきたとき。


「自分のサイトに貼った広告をクリック
 してもらうだけでお金が入ってくる!!」


ということで、
提供するコンテンツの質よりも


・いかにラクして質が低くても
 大量のアクセスが集まるサイトが
 作れるか

 

・どうすれば、広告のクリック率が
 高くなるか?

 

・広告の間違いクリックを誘発
 させるにはどうすればいいか?


といった類のノウハウが
有料無料問わず出回ってました。


もちろん、こんな流れに
対して


「そんな事をやるべきじゃない」

「グレーなことをやってたら
 自分の首を締めてしまう」


と真っ当な意見を
言ってる人もいましたが


【ラクしてお金が入ってくる!!】


という欲望に
多くの人達があがらえる筈もなく。。。


結果として


・アドセンス広告を
 クリックさせる為だけの
 低品質のサイト

 

・広告の間違いクリックを
 誘発させる設計にしたサイト


が大量に作られるように。。。


この流れに
怒るのは当たり前ですが


●広告費を支払ってる
 広告主達


せっかくの大切なお金を
使ってアドセンス広告に
出稿してるのに


・広告費に見合わない
 自社サービスに興味ない人たち


が大量に広告リンクを
クリックしてやってくる。

 

グーグルアドセンスの
ルール上


●クリックされたら買う気の
 ないお客がやってきても
 広告主は広告費を払わないと
 いけない


ので、広告主は
怒りをぶつけるわけです。

どこにぶつけるか?


そのサイトを作った
サイト作成者ではなく

 

・Google AdSense側に

 

ですね。


「なんで、こんな訳の
 わからないサイトにウチの
 広告を出稿してるんだ!!」


と。

 

こうやって、グーグルは
数多くの広告主からの

 

・激怒のクレーム

 

そして

 

・アドセンス広告は
 ダメだという悪評

 

を流されます。


最初は質の低いサイトも

 

・クリックしてもらったら
 グーグルにもお金が入る

 

というビジネスモデルから
見て見ぬふりをしていましたが
広告主から見放されるわけには
いきません。

 

なので、広告主からの
クレームや悪評が一定数
溜まってくると


・アドセンス広告を
 載せられるサイトの基準


を規約変更で
高めていく。

 

それも一気に引き上げるの
ではなく


【徐々に・・・徐々に・・・厳しく】


これがグーグルの怖い手口。


イメージしやすい例が

 

・タバコの値上げ

 

でしょうか。


私はタバコを吸わないので
正確なところは分かりかねるの
ですが、この20年くらいで


・タバコ代は2倍近く


に跳ね上がっており、
まだ値上げされると言われてます。

 

ただ、一気に値上げではなく

 

・30〜50円ずつ

 

という徐々に・・・徐々に
という値上げ。

 

これが、突然


「来月から値段倍にします!」


だと、「タバコやめようか」
という人が増えるはずですが、少しずつの
値上げで人の心を慣らしていく。


「キツイけど・・・
 まあ、30円の値上げなら・・・」


で、なれた頃を見計らって
また少し値上げ。

 

こうやって、客離れを
少しでも防ぎつつ、利益も確保。


グーグルアドセンスの
規約変更のやり口もこれに近い。

突然厳しくするのではなく


「うわっ・・・厳しくなったし
 アドセンスのアカウトを削除される人も
 でてきた!

 

 だけど、このくらいの基準変更
 ならまだ何とか頑張れるかな・・・」


という微妙なラインで
規約を変え、基準値を変更し
広告主にも

 


「サイトに広告表示させる
 基準を高めておきました!

 これで不正なサイトも減りますよ〜」


「不正なアカウントを
 これだけ削除しておきました!

 ウチは広告主のためになら
 身を切ってでも尽くしますよ〜〜」

 


というアピールを続ける。


で、広告主を眺めつつ、
またクレームが増えてきたら
規約を少し厳しくする。


この流れを10年以上
ず〜〜っとGoogle AdSenseは
繰り返してる。

 

だから、私がアドセンスという
稼ぎ方を知った13年前。

 

この頃はまあ適当な文章でも
大量に記事を書いてれば稼げる
というアドセンス。

 

そして、月収100万以上の
アドセンスで稼ぐ人もゴロゴロいた
という状況。

 

そんなところから


・そもそもアドセンス表示を
 させるための最低基準値が
 かなり高い

 

そして

 

・全体的なクリック報酬単価も
 徐々に引き下がり、一人あたりの 
 平均獲得報酬の単価も引き下がり傾向にある


というのが現状。

 

・・・とまあ、
グーグルアドセンスの歴史を
ざっくりと書きました。

 

でも、You Tubeアドセンスを
やってる人、知ってる人は気づいたん
じゃないですか?


「これ・・・って
 今のYou Tubeで起きてることと
 完全に一緒じゃん」


って。


You Tubeとしては
YouTuberから完全に嫌われる
事態は避けたい。

 

だけど、お金を出してる
広告主に離れられることは
なんとしても避けたい。


そんなジレンマから


【徐々に・・・徐々に・・・厳しく】


そして、一定数の
リーチ数が確保できたと
感じたら自社の利益を増やすためにも


【一人あたりの獲得平均報酬の
 平均値を少しずつ引き下げていく】


という行動に間違いなくでます。


ただ、極端に規約を厳しくも
しないし、極端に稼げなくもしない。

だから、多くの人は


「厳しくなってるけど、
 まあ、このくらいなら我慢しようか」


「報酬は減ってるけど
 稼げなくなったわけじゃないし
 我慢しようか・・・」


となる。

これが10年先となると
分かりませんが、今後数年は
この動きで進むのは間違いないですね。


ってのが私の考え。


もちろん、自分の考えが
絶対的に正しいとは言わないけど


・13年以上、グーグルや
 アドセンスの動きを見続けてきた

 

・広告主、アドセンスサイト運営者
 どちらも経験してきた


という立場からの
考えなので参考にはなるはずですよ!

 

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