13年連続で黒字経営を達成中のWEBコンサルタントが語るブログin Hatena

2006年の起業から黒字経営を継続中のウェブサービス経営者でありコンサルタントもやってる藤岡 久仁章によるブログ

アニメ制作のビジネスモデルから学べる弱者の生き残り戦略

より深く学びを得るための_謙虚さを手にする3つの方法のコピーのコピーのコピーのコピー__1_

 

フジオカです。

私は結構なレベルの
アニメ好き(そこそこオタク)。

ビジネスにおいては
その色は極力控えるように
してたんですが

「まあ、アニメやアニメ業界から
 学べるビジネスのヒントって多いしな」

とも思ったので、
アニメに絡めたビジネスネタも増やして
行こうかと。

今回は

”アニメの製作委員会方式”という
ビジネスモデルから学ぶ弱者の生き残り戦略”

というテーマで語ってみます。


●アニメの製作委員会方式とは

まず、アニメの製作委員会方式って
何だよ?って人もいると思うんでその説明から。

これは今のいわゆる”深夜アニメ”と
言われるアニメ作品を作る主流の制作方式で

”製作委員会という資金調達や利益分配を
取りまとめる組織に、複数の会社が出資。
出資額に応じて、利益の分配率や
逆にリスクの持ち分を決めてアニメ制作をする”

という方式。


元々は私が大ファンであるスタジオジブリの
プロデューサー、鈴木敏夫さんが

「風の谷のナウシカ」の製作時に
作り上げたと言われる制作方式。

もともとはアニメ映画で多用されてた
方式だったが

「新世紀エヴァンゲリオン」で
TVアニメとしても大成功してからは
アニメ制作時の一般的な手法として確立されたもの
らしいです。


●製作委員会方式のメリットとデメリット

今のアニメ制作の主流と言われる
制作方式なのですから様々なメリットが
あります。

代表的なメリットとしては

・資金調達が容易に出来る
・制作会社のリスクが分散される
・出資社によって宣伝が強力になる

などでしょうか。

・資金調達が容易に出来る

アニメ作品にもよるらしいですが、
深夜アニメって1話作るのにも1500万(!!)
もの予算が必要と言われています。

これが12話で1億8000万

この資金をアニメ制作会社だけで
調達するのは非常に困難。

この調達が複数の会社を
募ることで簡単になっていく。

ってことですね。


・制作会社のリスクが分散される

先程、12話の作品で1億8000万もの
資金が必要といいましたが、アニメ作品が
利益をとるには

TVが終わった後にDVDやブルーレイ販売。
ネットフリックスなどのコンテンツ課金。
そして、グッズ販売といったもの。

これらで大きな収益を上げる
アニメ作品は10作品に1つの確率と
言われてるらしいです。

この方式で、1つのアニメ作品に
全額投資ではなく、複数のアニメ作品に
分散投資をすることでリスク回避が出来ると
いうわけですね。


・出資社によって宣伝が強力になる

出資してる会社は当然大きな利益を
目指すから、広告宣伝が得意じゃない制作会社
よりも上手な広告宣伝をしてくれる。

結果として、アニメ制作会社だけで
すべてを取り仕切るよりも多くに認知されやすい。


こんな感じでしょうか。

逆にデメリットとしては

・出資者全体の意思統一が難しい
・儲かっても利益が少ない

という点。

・出資者全体の意思統一が難しい

共同経営が難しいとビジネスの
世界で言われる理由もこれなのですが

複数の意見を調整するなんてのは
カナリ難しい。

アニメ作品によっては

「こんなに人気で円盤(DVDやブルーレイ)も
 そこそこ売れてるのに何で続編出ないの?」

と言われてる作品の続編が出ない理由の
1つとも言われています。

個人的には好きな作品が
コレが理由で続編が出てないなら
その会社をぶん殴りにいきたいっす(苦笑)


・儲かっても利益が少ない

リスクとリターンは同じなので、
リスクを少なくするってことはリターンも
減らすってこと。

だから、製作委員会方式の
スタンスとしては

「大成功を目指すより大失敗して
 会社が潰れるのを避ける」

ということに重きを
おいたビジネスモデルってことに
なります。


●この”製作委員会方式”から学べる弱者の生き残り戦略

前置きが長くなったけど、
ここが今回もっとも言いたいところ。

自営業やフリーランス、少数で
経営してる会社といった”弱者”というのは

・大きなリスク

というのは取りにくい存在です。
1回の失敗で倒産や個人なら自己破産とか。

そういったことが
簡単に起きてしまうので。

だけど、今は変化の激しい時代。
この時代には新しい挑戦をたくさんしないと

・停滞=衰退

となってしまいます。

その、新しい挑戦の部分を
一人で行うのではなく

・複数の人間がチームを組んで
 お金を出し合い、期間限定で挑戦する

→ その期間で得られた経験やデータ。
  利益などを元に上手く言ったことを今度は
  個々で行う

という製作委員会方式に
近いチャレンジの仕方もあるんじゃないか?

私はそう考えていますし、
実際に私は基本一人で新しいことを
挑戦することは少なく

・ビジネスパートナー達

と一緒にリスクもリターンも
分配して挑戦するようにしています。

その方がたくさんの
挑戦がスピーディーに出来ますからね。


あなたはこの変化の激しい時代に
一人でリスクを背負って戦いたいですか?

それとも、リターンは確かに減るけど
委員会方式のようにチーム戦で潰れない
戦い方をベースに戦っていきたいですか?


もちろん、私だってたまには
大きくリスクを背負って挑戦することも
あります。

しかし、基本は複数の人間で
リスク分配しての戦いでこの2006年に
会社を作ってから今日まで生き残って来ました。

生き残り戦略の1つとして
今回紹介した

・製作委員会方式

ってのは参考になる戦い方の
1つだとは思ってますよ。

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